50代の女性のお客さまです。
30年前に頚椎(特に左)を痛めてしまい、20年前にも交通事故で左頚椎を痛め、3年前にも大きい怪我で頭を縫う怪我と、左の首を痛めてしまっています。
何度も整形外科に行かれており、検査もしています。
CTで調べてみたところ、頚椎の3番と4番が骨が欠けてしまっており、破片が神経に症状を出しているのではと言われました。首を痛めてしまうと、程度によっては涙が勝手に流れてしまったり、まぶたが下がってきてしまったり気圧に敏感になり痛みや吐き気などを感じてしまうといった症状が起こります。
今回いらしたお客様は左の上半身半分が痛いような重いような、常に違和感を感じているということで合わせて気圧の変化にかなり敏感になっているようです。普段の天気の変化はもちろん、これからの季節である”梅雨”が憂鬱で仕方ないと調べてきてくださいました。
これまでの治療は整形外科で湿布、薬や注射がメインと、10分程度の針だったそうです。針は1度しか受けられていませんが、それでも一番楽になった感じがあり、10分という一瞬ではなくしっかりと針ができるところを探していたと教えてくださいました。
住む場所が変わったり、かかっていた病院が遠かったり、自分と合う治療院が見つからないと定期的に治療する事も難しくなります。
調べてみると左の肩を中心に首や背中までガチガチです。本当にガチガチです。これでは気圧による内圧の変化などですぐ不快を感じるでしょうし、常にある痛みで敏感になっている場所というのは何倍にも強く不快や痛みを感じてしまいます。
病院だとお薬や注射などがメインになってしまいますが、人の手による治療は絶対に入れたほうが良いです。薬などと合わせて東西美味しいところ取りで治療するのがベストだと考えています。
針と整体での施術です。ガチガチの状態でしたので、針治療を少し長めに行いました。
硬くなっているところというのは、外から一生懸命押しても体の奥に刺激を与える事は出来ません。こんな時は特に針の出番です。針をする事により、小さな傷とも呼べない傷ができて自己治癒力が活性化します。その結果血流が良くなったり、筋肉が柔らかくなったりしますので、その上で指圧ベースの整体マッサージなどを行っていく事がベストになります。
治療中に「針だけではないのですか?」と質問を頂きました。
針治療だけでも効果的ですが、「刺す」「押す」刺激は違う神経を活性化させますし、単純に押される事の気持ち良さによるリラックス効果もあります。
のんの治療内容は一人ひとり違うオーダーメイドですので、「針を長めにしてほしい」などのご希望があればいつでも教えてくださいね。とお伝えしました。60分針だけの方は今の所いらっしゃいませんが針の時間を長くする事や、逆に針を短くして整体をメインにする事なども可能です!
今回は左を重点的に施術しました。途中から「気持ちいい」「針がそこだというところにあたっています」など効果を実感していただけました。
しっかりと治療しいていくと柔らかさが出てくる手応えも感じました。
手術のお話はでましたか?と伺ったところ、「リスクが高すぎるので少し辛い程度では出来ない」「のたうち回る位辛くならないと出来ない」と言われていると教えてくれました。
それほどに首というのは体の中でも大切な場所です。
欠けてしまっている骨は整体や針ではどうにも出来ません。だからといって薬や湿布では痛みに耐えて硬くなっている筋肉を柔らかくする事も出きないのです。
上手に付き合っていくためには、体の緊張を解いていかないといけないのですが、そのために大変有効な施術が針だとお伝えしました。
よく
骨と骨の隙間が狭くなっている。
軟骨がすり減っている。
飛び出したヘルニアが悪さをしている。
病院で調べたらそう言われました、と皆さん仰ってのんにお越し下さるのですが、今現在上記のように言われて痛みが出ていたとしても、針灸や整体で治療していくと痛みが解消される事は多いです。
そう思うと実質的な消耗もあると思いますが、その周りの環境(筋肉の状態や栄養状態)などが大切だといつも感じます。
もちろん、消耗や損傷の程度によりますし、1度の治療で良くなる訳ではありません。しかし”痛いけど薬だけで我慢している””1回やってあまり変わらないから治療を辞めてしまう”のは勿体ない以外の何物でもありません。時間もお金もです。
長く付き合う自分の大切な体ですから労ってあげてくださいね。
そして、体がどうしてほしいと言っているのか聞いてあげてください。
痛みが強かったり、急に痛くなると驚いてしまいますけどね。普段からメンテナンスする習慣があると程度が軽く済む場合も多くありますので、我慢している方、メンテナンスしようかなと思っている方は一度ご相談ください。
ご予約・問い合わせ 070-6564-1467 (9:00-20:00)