腱鞘炎の多くを占める原因は手(手首・腕)の使いすぎです。
・パソコン作業(タイピングやマウスの握りっぱなし)
・クリーニング屋さんのアイロンを持ちながらの作業
・イラスト関係の仕事でペンの持ちっぱなし などが挙げられます。
手には指一本一本に”腱”とよばれる硬い筋のようなものが付着していることで曲げ伸ばしが出来ます。またその硬い筋(腱)が跳び上がらないように抑える役割の”腱鞘”というトンネルが手首を包んでいます。手をよく使い、トンネル(腱鞘)を通る筋(腱)が過剰に曲げ伸ばしされ、摩擦する事によって患部に炎症が起こります。これが使いすぎによる炎症です。
その他に、ホルモンバランスも関係されていると言われ、産後の女性の訴えとしても多く見られます。代表的な名前として「バネ指」「ドゥケルバン病」があります。バネ指は指の曲げる方の腱に起こる、ドゥケルバン病は親指側に起こるという違いがあります。
腱鞘炎の解決策
第一に休める事です。合わせて針灸や整体マッサージなどの施術が効果的です。まず痛みを感じたら2日ほどは患部をこまめに冷やしましょう。冷やしてみて気持ちいいと感じたら続けてください。あまり気持ちいいと感じない場合は無理して冷やさず、安静にしましょう。3日程過ぎたら腕のストレッチや温めるなどして疲労を取ることもお勧めします。
湿布も多少ですが痛みを散らす事ができます。ただし治しているわけではないので同時に調整することが大切です。湿布は貼るポイントがあります。痛みを感じる側の肘周辺に貼ります。温湿布と冷湿布がありますが、腱鞘炎が発生した直後から翌日頃までは冷湿布で、その後は温・冷好みの湿布を貼って自宅ケアしましょう。放って置くと痛みがズルズル長引きますので、早めに調整しましょう。
症状の度合いによっては手術という場合もありますが、一度切ってしまうと元通りにはなりません。まずはメスを入れる前に一度針灸で調整することをお勧めします。
当院での対応内容
整体も有効ですが、急性の炎症を素早く鎮める働きがある針で対応します。1度の治療で動き・痛みが変わったという感想を多くいただきます。そのため、治ったと感じてもなるべく休息するよう心がけてください。施術後すぐ今までと同じうに使用したり、張り切ってしまうとすぐに元に戻り痛みが出てしまいますので注意してください。また鍼治療と合わせて整体も用いて、腕全体の疲れ・コリを取っていくと更に効果的です。