痛みで背筋が伸ばせないとお悩みの４０代女性のお客さまです。
症状：腰の痛みと動きの制限
２日前に、床にあったものを拾って体を起こした時に腰に違和感を感じました。
その後ジワジワと痛みが強くなり背筋をまっすぐ伸ばそうとすると痛くて辛い状態になっています。
いらっしゃった時の姿勢は前屈みで歩けますが、ゆっくりとした動きです。
また２日前に痛める以前から腰が痛くて腰痛ベルトや湿布をしていたと教えていただきました。
忙しさもあって年単位でメンテナンスを行えていない状態です。
一番辛い姿勢は背筋を伸ばす（腰を反らせる）動きです。
仕事ではデスクで座りっぱなしであるとも伺いました。
座りっぱなしというのは一見「楽」な様にも思えますが、長時間の同じ姿勢というのは体は苦手でストレスになります。
収縮している筋肉と、伸ばされっぱなしの筋肉が出てきてしまうからです。
長時間、収縮しっぱなし伸びっぱなしであると自力で元に戻れなくなってしまいます。こうなると自分で行うストhttps://harikyunon.com/wp-admin/edit.phpレッチや温めて撫でる程度では解除することが難しく、常に硬さや痛み、凝りを感じる様になってしまうのです。
「伸びる」「縮む」に分かれると、中間のリラックスした姿勢にはなれませんので、どんどん偏った姿勢になります。最初は腰だけだった緊張や凝りもどんどん周囲の筋肉に広がります。より強固な偏った姿勢維持ができます。
ここに季節による「気温（特に冷え）」や「急な運動・動き」などが加わると、硬く偏った筋肉の緊張は柔軟に対応できません。
しかし動かしてしまう。
硬いものを無理やり引っ張るとブチン！と切れてしまう様に、程度は様々ですが筋肉の細胞組織が傷つきます。
細胞組織の修復が必要になり、その間は周囲の筋肉が過緊張して、痛めた部分をフォローするのです。
体の状態をチェックすると、腰や背中の硬さはもちろん、太ももやふくらはぎもすぐに疲労が蓄積していると分かるほど緊張が強く出ています。
1日など安静にする事はまず大切ですが、体を横にしていても寝返りがありますし「全く動かない」という状況にはできません。ですから足やお尻の筋肉が過緊張して支えるのです。
今回は針灸と整体での施術です。
針治療は周囲に勧めてもらい、「効きそうだ」と思っての初トライです。
年単位で疲労を蓄積させている場合には、針でしっかりと内側の筋肉にもアプローチする必要があります。
一番違和感を感じている腰からお尻に掛けてを中心に、背中や足の疲労緊張を解除していくよう調整を行いました。
治療時間の割り振りは前半３０分針治療、後半３０分整体マッサージという内容です。
針刺激と、指圧刺激は受け取る神経が違いますので様々な角度からアプローチを行い、ご自身の自己治癒が促進するよう治療しています。
リラックスしていただく事も大切ですので指圧ベースの整体マッサージを行います。
今回のぎっくり腰は年単位で疲労を貯める一方だったため、力を入れる・素早い動きに対応できず、筋肉細胞を痛めてしまったのだと考えられます。
疲労は溜めっぱなしにすることはできません。
まずは”疲労”として蓄積し始め、ある程度貯まってしまうと、今度は”痛み”や”怪我”として体に現れます。
”疲労”と”痛み”では本人の辛さの度合い、治療期間や頻度が全く違ってしまいますので、「疲れているな」と感じる時点ですぐに体のメンテナンスを行うことをオススメします。
施術後、腰に体重をかけることができる、体が起こしやすいなどの変化を感じていただけました。
しかしまだ緊張が残っている状態ですので、油断せず、安静や慎重にベルトも巻いていただくことなどをお伝えして終了しました。
今現在は痛くなく違和感だけであっても、疲労の蓄積はのちのちに痛くなったり、怪我をする可能性があります。
早いうちに気持ちよく体のメンテナンスをして、調整を短くすませるようにしましょう。
腰の疲れ、お尻の凝り感など少しでも気になっているあなたは今すぐご相談ください。
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