30代の女性のお客さまです。
両首肩の付け根で鎖骨に近い、前の方の張り感が強く感じると教えてくださいました。
常にキューっと引っ張られているような感覚です。
日によって左が辛い、右が辛いなどが現れます。
ここ1年くらい気になり始めてマッサージに行っていましたが施術直後くらいまでは良いのですが、すぐ元に戻ってしまうを繰り返していました。
周囲から針が良いと聞いていたことがあり、今回トライしたいとお越しくださいました。
首肩の疲れがひどくなると頭痛や、吐き気、腕にしびれなども出てくると言います。
以前受診した病院ではストレートネックだから仕方がないと言われました。
調べてみると首筋や肩口、背中までとても緊張していて凝りも点在しています。
注目したのが胸鎖乳突筋という首筋の横についている筋肉です。
この筋肉の周囲にはたくさんの神経が通っています。
それは顔や頭へ伸びているものもあります。ですから胸鎖乳突筋が硬く緊張してしまうと通っている神経が圧迫されてしまい、その結果頭痛や吐き気、しびれといった症状が出てしまうのです。
また胸鎖乳突筋の下には斜角筋と呼ばれる筋肉があり、この辺りは筋肉の疲労(硬化)によって神経を締め付けやすい部分でもあります。
これを胸郭出口症候群と言います。
アプローチするのは首筋の筋肉がメインですが、肩や背中の筋肉の柔軟性を出すことやリラックスさせることはとても重要です。
でないと、首筋を緩めても肩や背中の緊張が伝わればあっという間に元に戻ってしまうからです。
今回は初めての針のトライと、整体での調整です。
首筋の悩みに関して、針を選んでいただけたことはベストです。
首は他の部位に比べて細くなっています。筋肉はたくさん付いていますが、どれもほそかったりこまかいものが集まっている状態です。
ですから整体やマッサージだけでグイグイ押し続けると負担がかかります。
筋肉が疲れて傷んでいるのに余計疲れさせては、施術中は気持ちよくても、治療後にもみ返しのようになってしまったりすぐ戻ったりしてしまいます。
針でしっかりと凝りやツボを狙いアプローチし、後半は整体でリラックスしていただくことも含めて調整を行います。
治療を始める前に「針治療に関しては緊張していますか?」と伺ったところ「少しあります」とのお答えでした。
針が良いと聞いてきたり、受けてみたいと思っても実際には少し緊張する、という方は少なくありません。
日常の中で出会うことがないものですから仕方のないことです。
のんでは、「痛い」「熱い」を我慢させながら治療することはありません。
針治療に関しても「様子を見ながら行いましょう」と提案させていただきます。
針は痛みはまずありませんが、独特のヒビきがあります。
普段受けていない感覚です。
今回は針をしてみたところ「今刺さっているんですか?分からないですね」といった感想を教えていただきました。
皆さんよく注射針をイメージされますが、まったく別物で拍子抜けされます。
それくらい針灸治療の針は細く痛みはありません。
針治療の様子や整体の加減を伺いながら調整を行い、施術が終わった後の感想では
「両肩が軽くなりましたが、特に左側がとても軽い感じがします」と教えてくださいました。
針治療は翌日や翌々日に「軽い」などの感覚を改めて感じていただける事があるので、そちらの様子もみていただき、体を冷やさないようになどのアドバイスをして終了しました。
1年ほど疲労を蓄積されていたので、今回軽さを感じていただけましたが、全てを取りきったわけではありません。
当店での1クールである6回ほどをコンスタントに受けていただき、経過を見ていただけるとよいと思います。
これまでのマッサージで変化を感じられない。
根本的に肩凝り、首凝りの改善をしたいとお悩みのあなたは今すぐご相談ください。
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