20代の女性のお客さまです。
1週間ほど前から痛みが強くなってきたという事で、朝一が一番辛いようです。
ご自身では寝ている間に歯を食いしばっているかもしれないと仰っていました。
顎の開け閉めで痛む、開けられないなどの顎関節症は20代30代に多く見られ、年齢が上がるにつれて減っていきます。男女比は女性の方が男性に比べて2、3倍多いそうです。
若い頃や女性に多いというのは、社会にでた時のストレスや筋力、姿勢と言われています。
顎関節症は大きく”筋肉”によるものと”関節”が関係しているものですが多くは筋肉が凝り固まっている場合に見られます。
歯茎は思っているよりも簡単に動くようです。ですので頬杖をついたり、うつ伏せ・横向きで寝ることはおすすめできません。また噛み癖(偏咀嚼)というものも関係してきます。男女に言えることで、左右同じように使って咀嚼している方は少ないのではないでしょうか。
使われる筋肉のアンバランスによっても筋肉の緊張、コリが偏りますので片方だけ痛みが出る、ということが起こります。
今回のお客さまはお話を伺っていると、ストレスを感じることが多いそうで、寝ている時やもしかしたら日常の中で気付いたら歯を食いしばっているかもしれないという事です。
しっかりとお話を聞き、ストレスを溜めすぎない事や寝る姿勢などのアドバイスをしました。
今回は整体での施術です。
顎まわりを調べてみると、お顔の筋肉が凝り固まっていたり、頭がカチコチに緊張している他にちぐはぐな肩こり、首コリなども見られました。顎が先か首肩が先かはわかりませんが、周りが緊張していると伝播していく事は間違いありません。
お顔と頭の調整を重点的に首肩も広く治療します。
施術中は気持ち良いとおっしゃってくださり、終了後は動かしやすさを少し感じていただけました。
何回か整体を行って様子を見て、必要であれば針を用いる事も効果をあげる一つです。
たまに顎がカクっと鳴るんです、と伺う事があるのですが、音以外に特に支障がなければ気にする必要はありません。ただし自分で鳴らすのは良くありません。どうしても気になる場合は一度病院で見てもらう事も必要です。