30代の男性のお客さまです。
2週間位前に久しぶりに集中して歩き回り、足の痛みを感じていらっしゃいました。
自分で湿布を貼ったりしていましたが、お子さんの運動会を見に行ってがんばってしまったところ痛くて足を引きずるようになってしまいました。
右の膝から下、特にふくらはぎ・甲の外側が痛むということです。
痛みを感じている場所は「腓骨筋」と呼ばれる筋肉がついています。足首を反らせる働きがあり、扁平足や足の運び方によって疲れやすくなります。
もともとの歩き方の癖がどんな人にもあります。それが日常のちょっとした外出や休憩を挟めば良いですが、集中して歩いた時に負担が積もって痛みを発する場合はよくあります。
また”痛い”と思っても、日常生活で歩いてしまいますから「しばらく安静」という状態が難しい事も回復を遅らせる原因の一つになります。
調べてみると、脹脛は凝っている・張っていて炎症が起こっている状態です。強い筋肉痛のような状態で足の甲周辺も見てみると撫でただけで痛みを感じる場所があります。筋肉の走行にそっている事が確認できます。
カウンセリングや検査で骨の異常では無いと確認し、針と整体で施術を行いました。
凝りや炎症などの反応が出ているところ、またツボを使います。
患部はもちろん、足裏まで整体を行いました。緊張が伝わっており全体的に硬くなっています。周囲の緊張を解除することも周りから回復を早める事になりますので大切です。
さて毎回書いていますが炎症が起こっている場合は針がとても有効です。
針灸の針は組織を極力傷つけずに自然治癒力・免疫力を活性化させます。これはとても小さな傷をつけるために起こる反応です。
傷がつくと修復しようと体が反応します。これを利用しているのが針です。注射針のように大きく太くないので痛みもまずありませんし、損傷する規模が極めて小さいので体に負担がほぼありません。
合わせて整体やマッサージなどで筋肉全体を刺激しポンプ作用を使って血流の改善を促し、治癒力を活性化・助けます。
針と整体はさまざまな方向から体を元気にする事が出来ます。
施術が終わって足を引きずる感覚は減りましたが、まだ足全体の張り・圧痛は残っていますので出来るだけ安静にすることと、湿布や温めを行うとよいでしょう。
針治療はあと5回を目安に経過を見ながら行うと良いですね。
普段から運動やメンテナンスをしていないと、旧な運動や外出などで体を痛めてしまう場合があるので、体の柔軟性をキープできるようにしておく事をお勧めします。