20代の男性のお客さまです。
数日前に左太ももの後ろが痛むと気づき、それから痛みが増えていく感覚があるという事でお越しくださいました。
ここ数年は自転車、学生時代も陸上部と体をよく使ってきています。
運動を始める前の準備運動やクールダウンはされているのか伺うと、現在もあまり時間をかけていないという事です。
またこれまでに整体やマッサージなど体のメンテナンスをしてきているかも伺いましたがこちらも1年に数回など、じっくりと休める習慣はなかった事が分かります。
20代ですので、学生時代の感覚もあるかと思いますが、”今現在”を見てみると、”学生時代の体の疲労”プラス”今の自転車による疲労”があるので、これまでとは同じようにいきません。
疲労は蓄積していています。
太ももの後ろが痛む症状として「腰椎ヘルニア」「坐骨神経痛」が考えられます。
「ヘルニア」は腰や首で多く見られます。
骨と骨の間にあるおまんじゅうのようなクッション材が加齢や疲労でやぶけてしまい、中のあんこが飛び出している状況です。この飛び出したあんこが周囲の神経を圧迫し、痛みや痺れを感じさせます。
ヘルニアになるのはどういった環境があるのかというと、激しいスポーツ、長年行っているスポーツ、重いものを持ち上げるなど腰に負荷のかかる状況が長くなると、10歳を過ぎた頃から加齢が始まるとされる椎間板(おまんじゅう)が加重や動きに耐えられなくなってしまうのです。
若い人でもスポーツをずっとおこなっている、厳しい肉体労働など行っているとヘルニアになる場合があります。
また坐骨神経痛は、お尻中で足先に向かう神経を圧迫してしまうため、太ももに痺れや痛みを感じるものです。
お尻は筋肉が何層にも重なっています。深くなるにつれて筋肉は細かくなり、凝りやすく解除しにくくなります。この硬くなった筋肉が神経を圧迫するのです。
こちらも足腰の疲労や座りっぱなしによる腰、お尻へのストレスなどで起こります。
お尻の凝りというとピンと来ないかもしれませんが、腰痛を感じる場合ほとんどお尻も一緒に凝っているのです。
テストを行ったところ、ヘルニアの可能性が疑われます。
調べてみると、背中から腰、お尻足まで強く緊張しています。
痛みに耐えているので力が入ってしまうのです。
「ヘルニア」はおまんじゅうのあんこが飛び出している状況ですが、針灸や整体でも対応することは可能です。直接、あんこを押し戻すことはできません。病院でも安静に経過をみるか、飛び出しているあんこが多ければ手術になります。
では針灸や整体ではどうするのかというと、先ほど強く周囲が緊張しているとあげましたが、こちらの解除を行います。
すると緊張が和らぎ循環や血流が改善するので、飛び出していたあんこが早く吸収されていくと考えられるのです。
痛みにりきんでいた体もリラックスするので、症状が和らぐ、施術のもちが長くなるなどの変化があります。
「坐骨神経痛」も針灸や整体での対応が可能です。
坐骨神経痛は針治療をオススメします。
深い部分の筋肉が硬く緊張していることで神経を圧迫するので、表面的に押すよりも、しっかりと深い筋肉に直接アプローチできる針が良いでしょう。
患部の硬くなっている筋肉と、周囲の痛みによって緊張が強くなっている箇所を緩めていくように調整します。
今回は針灸と整体での施術です。
腰を中心に、背中や太ももなどとても緊張が強い箇所を緩めていくように施術を行いました。
どこもよくヒビき、硬くなっていたことが分かります。
物でもそうですが、手入れをせずに使い続けると早くに壊れてしまうのと同じで、体も使い続けるだけでは早くに怪我や不調を訴えてしまいます。
特に激しい運動、スポーツを行っている場合はより意識してお手入れしてあげなくてはいけません。
アスリートは何十分と時間をかけて体を整えます。
それでも怪我や緊張など多いのです。余談ですが、アスリートは決して健康、万全の体であるとは言えません。
施術が終わって、痛みが残っていましたが安静と翌日翌々日の変化も合わせて様子を見ていただき、腰周りの緊張を解除していけるとよいでしょう。
痛みや痺れなど少しでも気になるあなたは今すぐご相談ください。
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