20代の女性のお客さまです。
左の首筋と、左右の頭の付け根が凝り固まって、左を向きにくいことと頭痛があります。
寝違えや怪我などはありません。
朝一から頭痛など痛いことが多いといいます。また頭痛薬を飲んでも効果がほとんど感じられません。
頭痛は大きく3つに分けられます。
「偏頭痛」「群発性頭痛」「緊張型頭痛」 です。特徴は以下のようになります。
偏頭痛は頭にある血管が広がって炎症を起こして痛みを感じます。痛みを感じる部分は片側または両側のコメカミだったり、後頭部だったりします。血管が関係しているので、”ズキンズキン”と血管の拍動のような痛みの出方になります。血管の拡張が影響しているので、温めると痛みが強くなります。
群発性頭痛は男性に多く見られます。目の奥からコメカミ周辺に突き刺すような痛みを感じます。一度現れると数ヶ月程度続き、半年ほど落ち着いてまた出現するといった報告があります。この頭痛も頭の血管の拡張と炎症なのですが、偏頭痛と違う場所で目の奥の血管が炎症を起こし、激しい痛みを感じさせてしまいます。
緊張型頭痛は子供から大人まで感じる頭痛で、肩こりや首コリなどが原因とされ、重苦しいような、頭を締め付けられているように感じる頭痛です。後頭部であったり、おでこ周辺、全体を締め付けられるような・・・など様々です。こちらは筋肉が硬くなり血流が滞っている事から起こるので、お風呂に入ったり肩を温めると楽になります。
さて”市販の頭痛薬を飲んでも効いている感じがしません”とはどういう事でしょうか。
頭痛薬の効果は”鎮痛”です。痛みを抑える成分で、軽い痛みであれば緩和できますが血管の拡張に作用するものではないので、偏頭痛などの血管が広がり炎症を起こしているものには効果が薄くなります。
また”慢性緊張型頭痛”という毎日のように痛みが出てくる頭痛にも効果が少ないと言われており、薬を飲む事も可能ですが、鍼治療やマッサージ、温めるなどの筋肉の緊張を解除するケアを行った方が効果的です。
調べてみると首筋や頭の筋肉がガチガチになっています。特に左側です。頚椎(首の骨)に捻れがあり、左の方が圧迫を受けやすくなっています。
以前は肩こりで来店くださっていたのですが、今は肩こりよりも首こりが強くなっています。
今回は針灸と整体でトライしました。
いつもより少し長めの90分コースです。
針の”ひびき”に少々驚きながらも、しっかりと患部に刺激しました。今回は頭のツボも使い針をします。
肩や背中など体が冷えていましたのでお灸も行います(^^)お灸の効果はなんですか?と質問いただきましたが、やはり一番は「温め」です。他には皮下に血液を集めたり、増血といった作用もあります。
体が冷えていると筋肉の緊張、硬さはすぐに戻ってしまうのでじんわりと温めてあげる事は大切です。
針の効果は即効性もありますが、慢性的なものは翌日、翌々日など少し時間を置いてから軽くなるなどの感覚を得る場合が多いようです。
首こりの状態からするとあと3回程度を目安に早めに治療を受けられると良いと思います。
ストレートネックに近い状態の首をしていて、余計な緊張やストレスを受けていると感じました。ですので、ストレッチ方法もお伝えして今回は終了です。
スマホやパソコン、読書などで極端な姿勢(首の位置)をしてしまうと段々と首の湾曲が減るストレートネックになってしまいます。
そのあとが辛く、治療に時間やお金がかかってしまいますので、電車の窓に映った姿勢、街の窓に映った姿勢をたまにチェックしてみてくださいね。
歩きスマホは危ないのでやめましょうー!
首こり、肩こり、腰痛、、、”経過が長く押してもその時しか変わらない”と感じている方はのんで一度針灸治療を受けてみてください。
ご相談お待ちしています。