３０代の女性のお客さまです。
２ヶ月ほど前から痛みに気付いたと言います。
重く苦しい感覚です。
整形外科でみてもらったところ、頚椎のヘルニアと言われて首の牽引を行いましたが変化が分からず針灸を試したいとお越しくださいました。
詳しく検査やお話を伺っていると、痺れなどはなく、ヘルニアになっている場合の動きが痛みの増強ではなく、問題なく行えている点などから、ヘルニアである可能性やその他の疲労の蓄積なども考えられます。
２年前までのお仕事が立ちっぱなしでデスクワークであったため、１日中俯いている姿勢であり、それを約１０年続けていたと教えていただきました。
その間にはメンテナンスをほとんど行ってきていないという事で、疲労の蓄積や頚椎のゆがみも考えられ、そこから首や肩の重苦しさがきているという状況も考えられます。
ずっと俯く姿勢が多ければ首はストレートネックになります。
ずっと座って前のめりの姿勢が多ければ腰もフラットになります。
すると、疲れやすい、疲れが取れず、常に重い・痛いという感覚が付きまとう状態になってしまうのです。
ヘルニアは首でも腰でも起こります。背骨であればどこでも起こる可能性があるのです。
今回は首で起こっていると言われています。
ヘルニアとはどんな状態かというと、骨と骨の間にはお饅頭のようなクッションが挟まっています。
骨クッション骨クッション骨・・・と首から尾てい骨まで続くのです。
そのクッションはお饅頭のような構造をしています。中にあんこが入っている状態です。
このあんこが飛び出てしまっている状態をヘルニアと言います。
どれくらい飛び出してしまうかは様々です。
この飛び出したあんこが、周囲にある神経を刺激し、痺れや重だるさ、痛みなどを引き起こすのです。
飛び出したあんこを針灸や整体で中に押し込む事はできませんが、痛みや痺れで緊張している周囲の筋肉を柔軟性をだしリラックスさせるためには大変有効です。
周囲をリラックスさせる事で、飛び出したあんこを自然と吸収させやすくなります。改善させやすくなるわけです。
また硬く緊張していた筋肉に柔らかさが戻るので重だるさや痛みといったものもどんどん軽減していきます。
今回は針灸と整体での施術です。
詳しく見てみると、首肩背中周りが緊張している事が分かります。
こちらを針でしっかりと深い筋肉まで刺激し、整体マッサージでリラックスしていただけるよう調整を行います。
ヘルニアもあると思いますが、これまでの疲労が蓄積している様子も伺えます。
１０年近く同じ姿勢を行い、その間のメンテナンスが少ないというのは、体が”ゆがんでいる事が当たり前”と覚えてしまっている可能性が高くなります。
体は様々な環境に適応するために変化し、慣れるようにできていますが、負荷がかかり続ける事はできません。いずれ痛みや違和感などで現れます。
現れる前に見つけ出し調整できる事が一番ですが、違和感を感じてからでもすぐに調整できると良いでしょう。
我慢したり、紛らわせて数ヶ月・数年経過してしまう事と、治療に時間がかかったり、本人が痛みを感じたりしてしまうので、できるだけ早く調整するようにしましょう。
しかし慢性的になったからといって、改善しないわけではありません。
体は常にベストな状態になりたがっています。
しっかりと調整してあげましょう。
今回は凝りや緊張を見つけながら調整を行いました。
あと２回ほどはまずコンスタントに調整を受ける事をオススメします。
そのあとは状態を見ながら月に１度などのメンテナンスを受けられるようにしていきましょう。
痛みやしびれ、違和感が強くなると調整にも時間がかかります。
首凝り、肩凝り、重だるいなど気になっているあなたは今すぐご相談ください。
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